お戒名をちょっと考えてみる
キリスト教で言うと洗礼を受けたときの洗名、いいかえればミドルネーム、一般的にはヨセフとかアブラハムなどがありますがおおざっぱではありますけれども、これが仏教でいうお戒名にあたります。
信徒となった方が生前に戒名をつけるのは気も落ち着くものです。
なにより自分のお戒名がちょっとしっくり来なかったときは和尚に相談ができるでしょう。
亡くなったときにだけにしか縁のなかった方はしっかりしたお戒名を受けることがよりむずかしくなります。
お戒名を正しく授与するにはその人物の生活を和尚さんがしっかり把握していることが必要です。
在家出家とお戒名
お戒名はなくなった後につけるのではなく、生前につけると気持ちが楽になることが多いようです。
本来戒名は信者として仏道に帰依するものにつけられるものです。
五重相伝といって5日間お寺に通うことによって戒を授かり正式な信徒となることもできます。
お戒名はどう見るの?
位牌の最上段にある文字はキリークと言いまして、阿弥陀如来を意味する梵字です。
以下はお戒名の意味を簡単に見てみましょう。
OO院
国の功労者、社会貢献者、寺院への大きな力を尽くした人に授与されます。
O誉
浄土宗特有のものです。五重相伝を受けた人に授与されるものです。
OO(道号)
道号は芸道を行っていた方、茶道などを極めた方に送られる戒名です。
OO(戒名)
正式にはこの二文字が戒名となります。
OO(位号)
位号といいます。年齢や性別、信仰などによってつけられます。
水子、嬰子、孩子、孩女、童子、童女、信士、信女、禅定門、禅定尼、居士、大姉などがあります。
自然院越誉剣道無量居士
わかりやすくしたために実際につく戒名とは違いますが自然院越誉剣道無量居士は社会的に自然環境に貢献して、五重相伝もすばらしく修め剣道を極めた無量さんとなります。