別名 無量寿如来、不可思議光如来、尽十方無碍光仏(じんじっぽうむげこうぶつ)とも阿弥陀様はよばれます。本尊の阿弥陀如来立像は、国指定重要文化財とされています。藤原時代の彫像様式を示す佳作で、平安時代末から鎌倉時代の作と考えられています。作者については古文書などからは運慶作と伝えられますが残念ながら確証を得てはおりません。長い時に渡って人の世を見つめてこられた阿弥陀様です。
本阿弥陀如来立像は太平洋戦争当時に国宝扱いであったために疎開により久留米大空襲を避けることができ、創建当初よりずっと無量寺を見つめてきた仏様です。


彫出された螺髪(らほつ)は髪際線においてかるく波形であってよく揃い、面貌は引き締まった眉目に端麗な趣を示し、丸みを帯びた頬は温和しく、眼は玉眼が嵌入され、白毫(びゃくごう)、肉髻(にっけい)ともに水晶が嵌められている。躯身は細身でありながら繊弱に流されることなく、通肩の納衣をかけた曲線はいかにも伸び伸びとした藤原仏の印象を与えています。ことに横の面から見るとき、やや偏平に見える胸部の線も、すっとふくらんだ腹部に流れており、美しくなめらかな曲線を表しています。
納衣の彫りも翻波式のおもかげを止めておりますが、決して強からず浅きに過きることもなく御身を包んでいます。


阿弥陀如来は、西方極楽浄土のあるじであられますが、この如来に念仏するものすべてに接し願いをうけとめて、死後につきることのない生をあたえることを大願の一つにすることで知られています。この極楽浄土での往生の仕方には九つの等級があり、これが仏像の御手の印によって示されます。上品中生(じょうぼんちゅうじょう)の両手とも肘から曲げ、第一指と第二指を捻ずる説法印をとる全国的に数象しか見られない大変に貴重な仏像です。



像の御身はまっすぐと天に伸びんばかりのしなやかさを持ちながら、わずかに参拝者にむかって話掛けるようにかたむき、捻り腹から腰にかけて納衣の線は左右対称でなく、正面観の単調さをやわらげています。

着衣は裳(も)を下に、その上に僧祇支を、さらに袈裟(けさ)を偏組(へんたん)右肩に着ておられます。裳(も)は腹部をおおい脚下にまで高く着ており構造は頭体部通して前後二対矧で、両腕、着衣の袖の部分に各部材を矧、両手首、前腕部を矧付け袖口にさしています。着衣の衣文は腹部から膝下部にかけて緩やかな円弧を描いています。



像は昭和30年に修理されました。
桧(ひのき)材を用い彫眼、漆箔で像高122.5cmです。




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